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娼婦ベロニカ

 どうもご無沙汰しております。最近、仕事が忙しくて。
 あんまりこれといった話題はないのですが、最近見たビデオについて書きます。

 『娼婦ベロニカ』という映画を見ました。舞台は16世紀ベネチア、主人公は高級娼婦(コルティザンヌ)のベロニカ・フランコです。

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ゴンドラ上でパフォーマンスをするコルティザンヌ
『娼婦ベロニカ』、マーシャル・ハースコヴィッツ監督、20世紀フォックス



 どこまで史実なのか分かりませんが、ベロニカ・フランコは実在した人物だそうです。高級娼婦なので、ただ美しいだけではなく高い教養が要求されます。その点、彼女は優れた文才の持ち主で、女流詩人としても有名になりました。

 映画の中では、ベロニカは友人の兄であるマルコという青年と恋仲になります。しかし、マルコは名家の長男なのでベロニカと結婚することはできませんでした。マルコを諦めきれず苦しむベロニカにさらなる不幸が襲いかかります。詳しくは説明されませんが、父親が何か事業に失敗したらしく、フランコ家は借金を抱え込むことになります。

 そんなとき、母親がとんでもないことを言い出しました。彼女に高級娼婦になって家族を養ってくれというのです。母は、自分もかつては高級娼婦だったことを打ち明け、ベロニカを高級娼婦として訓練し始めました。ベロニカは化粧、礼法、ダンス、文学、音楽などを学び始めました。また、母が男を連れてきて、愛撫の仕方を教えられました。

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図書館を案内されるベロニカ
『娼婦ベロニカ』、マーシャル・ハースコヴィッツ監督、20世紀フォックス



 訓練期間がどれくらいあったのか映画からは分かりませんが、なんだか映画を見る限りではせいぜい数ヶ月でラテン語もペラペラになってしまった感じがしますね。ラテン語や詩文の勉強は以前からしていたのかもしれませんが。

 高級娼婦となったベロニカはその美貌と優れた文才でたちまち貴族の男たちを虜にします。そして、ベネチアを訪れたフランス王からも指名を受けるまでになります。

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ベロニカは多くの貴族たちを魅了していく
『娼婦ベロニカ』、マーシャル・ハースコヴィッツ監督、20世紀フォックス



 一方、マルコはある名家の娘と政略結婚します。彼はベロニカが高級娼婦なったと知ると、自分の愛人にしようとします。しかし、ベロニカは彼とは対等でありたいというようなことを言って、その申し出を断ります。

 ベロニカはある宴席で冴えない男性詩人をからかって周囲を笑わせました。すると、その男はベロニカを恨んで、彼女を魔女として告発しました。この魔女裁判が映画のクライマックスになります。

 実際に客とやっているシーンはほとんどないのであまりエロくない映画ですが、雰囲気がいいので、興味があったらご覧になってはどうでしょうか。





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ネイキッド

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『ネイキッド』
トム・エバーハート監督
(C)2007,R.SANDERS D.,LLC



 ちょっとレンタルビデオ店で目に付いたので借りてみました。
 主人公ダイアナは無職で金に困っていた。いい仕事があると聞き、とある田舎町にやってきたが、その職場はストリップショーをやっている、いかがわしいクラブだった。話が違うと怒るダイアナだったが、帰りの旅費もないのでやむを得ずストリップダンサーとして働くことになる。数ヶ月働いたが、何だかんだと理由をつけて給料を差し引かれ、ろくに金はたまらない。先輩のダンサーに相談すると、金が欲しければからだを売れなどと言われる。しかし、ダイアナはなかなかそこまで割り切れなかった。
 一方その町には、コリンという殺人鬼が住んでいた。彼は、行方不明になっても気づかれにくい流れ者の娼婦を誘拐しては、自家用セスナ機で山の中に連れて行き、そこで逃がしてボウガンやライフルで撃ち殺すという狩りを楽しんでいた。
 ダイアナはコリンに誘拐され、山の中に連れて行かれる。コリンはボウガンを突きつけ、「15分の猶予をやる。早く逃げろ」と言った。果たしてダイアナは生き残れるのだろうか?

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 あらすじはこんな感じ。あともう一人の主人公としてドワイトという警官が出てくる。彼は以前は都会で刑事をしていたが、市長の汚職を告発しようとして飛ばされたらしい。彼は、自分の管轄外なのだが、連続娼婦失踪事件に興味を抱き、独自に捜査を開始する。
 だが、映画のメインはダイアナとコリンの対決で、ドワイトの存在はほとんど蛇足だった。山の中で追いかけっこをしているだけでは間が持たないので水増ししているのかも。
 さて、ダイアナとコリンだが、ダイアナが丸腰なのに対し、コリンはライフルを持っている。ダイアナは圧倒的に不利だが、しかしコリンも人間である。うまく待ち伏せ隙をつき、棒か何かで頭部を強打すれば、女の力でも殺せなくもない。だが、それで映画として盛り上がるのだろうか? なかなか演出が難しそうなシチュエーションである。
 結局、ネタバレになるので詳しくは書かないが、コリンは何だかなあという感じでイマイチな最期だった。
 騙されてストリップダンサーにされるまでの方が面白いかも。

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『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』

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杉作J太郎・植地毅編、徳間書店

1970年代頃のエロ・グロ・バイオレンス映画を紹介した本です。

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ポスターを見るだけも、訳の分からない狂ったような映画がそろっています。

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『キルビル』で話題になったせいか、梶芽衣子関係の映画はレンタルビデオ店でよく見かけますね。
『女囚さそり』シリーズはけっこうお勧めです。

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ウォリアークイーン

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↑ボウディッカとケルト軍兵士

『ウォリアークイーン』
(C)BOX FILM (BOUDICCA) LTD / S.C.MEDIA PRO PICTURES S.A.2003




 最近、近所のレンタル店が旧作100円のキャンペーン中なのでいろいろ借りて見ています。今回は『ウォリアークイーン』という映画を借りてみました。
 これは、古代ローマ帝国の時代、ローマ帝国に反逆したケルト人イケニ族の女王ボウディッカ(ブーディカ)の人生を描いた映画です。
 当初、イケニ族はローマ帝国に服属していました。しかし、徐々にローマ帝国の収奪が激しくなってきたのでボウディッカは二人の娘と共に抗議に出かけます(ボウディッカの夫はすでに病死)。
 しかし、ローマ軍の司令官ケリアリスは冷酷な男でボウディッカの願いを聞き入れず、ローマへの反逆として三人を捕らえます。ケリアリスはボウディッカを鞭打ち刑にし、二人の娘を兵士たちの慰み者にしました。
 ここのところ、どう描かれるか興味あったのですが、胸すら出さないありさまでしたw どうでもいいけど、ローマ兵士が一列に整然と並んで順番を待っているところが印象的でした。

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↑輪姦されるボウディッカの娘

 さて、怒り狂ったボウディッカは他のケルト人諸族と共に蜂起し、ローマ帝国に復讐を開始します。ボウディッカはケリアリス軍を打ち破り、恨みを晴らしました。
 しかし、ローマ本国から歴戦の将軍スエトニスが派遣されます。スエトニウス軍1万に対し、ケルト軍は20万の兵力だったそうですが、ローマ軍は数は少ないながらも装備や戦術において勝っていました。
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↑こちらは対するローマ軍

 ボウディッカはスエトニウスの巧みな用兵に大敗しました。映画はそこで終わり、その後ボウディッカはどうなったのかはっきりと描かれていません。
 映画のあらすじはそんなところです。映画のできはあまり予算もかかっていないようで、安っぽい感じでした。

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おっぱいチャンバラ

 レンタルビデオ店でたまたま見かけ、あまりのバカなタイトルに思わず借りてしまいました。

 主人公リリは今時の軽いノリの短大生。しかし、実は佐山破心流という剣術の後継者だったりする。二十歳になったリリは継承の儀式に臨みますが、その途中突然気を失い、気がついたら江戸時代の山村にタイムスリップしていました。
 この佐山破心流という剣術、なぜか胸をはだけるとそこからオーラが出てパワーアップします。いったいどうなっているのか気になりますが、その原理は作中詳しく説明されていません。
 タイムスリップしたリリは山賊に襲われていた村人を助け、山賊の一味と戦うことになります。リリは初めて人を斬って苦悩しますが、村を救うためにどんどん山賊たちを叩き斬っていきます。ところが、その山賊のボスはリリと同じ佐山破心流を使うくノ一お絹でした。お互いにおっぱいからオーラをほとばしらせながらの激戦になります。
 もしかするとお絹は流派の開祖、あるいは自分の祖先かもしれず、彼女を倒せば自分も消滅してしまうかもしれないとリリは悩みますが……というのが、だいたいの粗筋です。

 一見、自主制作映画に毛が生えた程度のチープな映画ですが、なかなか脚本はうまくまとまっていて、テンポよく話が進みます。タイトルのバカバカしさもさることながら、そのチープさも笑いを誘い、序盤は軽いコメディとして話が進んでいきます。
 しかし、意外に終盤はシリアスで熱い展開になっていきます。それでもリリは明るく軽い短大生のノリのままです。勝っても負けても自分は死ぬかも知れない戦いにそういう飄々とした態度で挑んでいく態度がかえってハードボイルドっぽく、いい感じでした。


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(C)2008 「おっぱいチャンバラ」製作委員会


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