趣味のエロゲ製作所

アイディア、ネタとして役立ちそうなゲーム、アニメ、マンガなどをレビューしていきたいと思います。

『転校生』（シュールドウェーブ・スペースプロジェクト）より

　試しにVistaで使ってみたところ、音楽は鳴らないものの、一応の動作はしました。
　やはり部分アニメと女性視点は相性がいいかもしれませんね。

　伝説のクソゲーとして有名な『転校生』ですが、女性視点エロゲファンとしては惜しい作品です。なぜクソゲーなのかというと、未完成を放り出したような感じなのです。

　女性視点エロゲファンとしては、コンセプトは非常に魅力的なものでした。このゲームは、ある女子高生の一日をシミュレーションしたゲームなのです。朝起きるところから始まって、電車に乗って学校に行き、授業を受け、また電車に乗って帰り、家で宿題をやってりして寝る、そんな日常を繰り返すのです。

　元々PC98のゲームなので、絵は塗りが雑な感じですが、当時としてはまあまあ良い方だと思います。Windows版もそのままの移植のようです。絵はそう悪くはありません。

　しかし、シナリオはスカスカです。イベントの数も非常に少なく、ほとんど変化もない一日を延々と繰り返すことになります。

　当初の企画としては、運動会とか文化祭とかそういうイベントも入れる予定だったのではないかと思いますが、残念ながら、季節によってイベントが起こることはありません。かろうじて、６月になると夏服になったり、体育の授業が水泳になるという変化はあります。

　ゲームとしては、ロストバージンすることが目的で、ロストバージンするとエンディングになります。ロストバージンしないと一年続きます。しかし、一年続けても何もありません。

　中古で１０００円くらいと思うので、女主人公のエロゲが好きな人は見かけたら買ってもいいと思います。

　この嗜好の人間としては完全な『転校生』は見果てぬ夢でしょう。
　しかし、現実に作るとなると、一年飽きさせないだけのイベントを作りこむのは難しいし、プレイヤーもそんなに長時間プレイするのは大変かもしれません。一年やるんだったら、一週間単位にするとか、あるいは一日単位にするんだったら全体の期間をせいぜい一ヶ月にするとか、そういうふうに変えた方がいいかもしれません。

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