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松文館裁判

 わいせつ物頒布罪について、もう少し調べてみると、2007年に松文館裁判というものがあったようですね。
 学問上、わいせつ物頒布罪はリーガルモラリズムであるとか、ゾーニングも考慮されておらず、過度に広範であるなどとの批判があるわけですが、2007年の時点でも裁判所はそれらの学説の批判をを否定しているようです。
 また、松文館の場合、他者よりも修正は強かったとされ、なぜそのマンガだけが摘発されたのかという疑問が指摘されています。
 実際、アダルトビデオ、成人コミック、官能小説など多数流通しているわけですが、その中のあるものが処罰され、あるものは見過ごされていることを考えると、わいせつ物頒布罪の規定は非常に曖昧であり、恣意的に運用されているのではないかとの疑問がわきます。
 しかし、裁判上、処罰の公平さはあまり考慮されないかもしれません。裁判の仕組みとして、裁判所は告発を待って処罰するものであり、要件がそろっていれば判決をくだすということになっているからです。
 このように曖昧な法律で当局のさじ加減でどうとでもなるという法律は、わいせつ物頒布罪だけではなく、ほかの業界にもそういう法律がたくさんあって、だからこそ官僚の天下りがなくならないのだという話もありますが。

テーマ : 二次元総合 エロゲーエロ漫画エロ小説など
ジャンル : アダルト

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